八芳園

先週、身内の結婚式があり、東京目黒の八芳園へ行ってきました。外は手入れの行き届いた日本庭園でそれは素敵だったのですが、私が何より目を奪われたのは、披露宴会場となった別館白鳳館の天井装飾でした。曲線と直線を合わせた細い木の細工が奥へ目をやるほどに幾重にも重なり、まるで和室の欄間などに使われる組子細工を立体的に表現したような作品で非常に美しかったです。

さらに、高砂と後方舞台には鳳凰が描かれた西陣織の壁紙が張られており、間接照明に照らされていました。使われている糸の違いによって光の反射が変わり、絵が立体的に浮かび上がる様は素晴らしいものでした。

登場は洋装でしたが、お色直しは和装。やはりこの会場には和装が抜群に映えました。白鳳館は2年前に空間デザイナー、証明デザイナーなどの手によって改装されたそう。和創作のお料理も大変美味しく頂きました。

折角東京へ来たのだから、とスカイツリーを見て来ました。（本当の目的は下の水族館ですが；）これもまた思っていた以上に美しい建物でした。規則正しくひし形が格子状に並び、上へ目をやるほどに細かくなっていく様を見ると、このあまりにも大きな建造物に繊細さを感じるのはなんだか不思議な感覚です。多分あの一本一本はかなり太い鉄の塊なはず。

朝早くから遅くまで日帰りで行ってきましたが良いものが見られて豊かな一日でした。

余談ですが、先日たまたまテレビをつけたら「ぐるナイのごちになります」がやっていました。
一瞬画面の隅に天井が映ったのを見て、白鳳館の天井に良く似てたなぁ、と思い、
よくよく見ていたら、背景に見覚えのある鳳凰が・・・！
やっぱり！！とちょっと嬉しくなってしまった私なのでした。